うにくろの話をしよう
うにくろのUTme(オリジナルTシャツを作れるサービス)が
昨日さんざん騒ぎになってたのでちょっと触れてみようかと。
詳しくはこのあたりを
ユニクロ『UTme!』の権利帰属に関する利用規約が凄い - Togetterまとめ
皆最初は目を吊り上げてむきーっと叩いてたわけですよ。
というかこれはひどい的に深刻に取り上げてた層と、
そこまで言うほどじゃないだろう使わなきゃいいんだから的層に
綺麗に分かれてたのがおもしろかった。
んで、私がどちらに与してたかというと後者から分裂した大喜利層ねw
Design by YUKARINOMIHO | UTme!
勿論買うつもりはな(ry
大喜利層とは主にこんな感じでした。
#ユニクロも著作権主張したくなくなるTシャツ大喜利 まとめ - Togetterまとめ
私はご覧の通りのチキンなので知的財産権根こそぎ持ってかれても
全く問題ないようなやつでやってましたが
いずれにしてもあれがまかり通るようならあとでえらいもめ事が
起こりそうだよなっていう不穏当な規約でした。
すでにネットでは大炎上してたわけですがw
んで一夜明けた結果がこれ。
「いえ、著作権はユーザーに帰属します」とユニクロ Tシャツ作成サービス「UTme!」の利用規約が話題、問題を認めて修正へ - ライブドアニュース
twitterでも書きましたけど、
あの飲んでるもの吹くような権利関係の規約は、
多分「ネットからの拾いもの、あるいは漫画やDVDからのキャプチャ画像を
平気でTシャツ化しちゃうような馬鹿たれ」のための苦肉の策だったのでは
ないかと思うのです。
実際くどいぐらい「画像送信したことで起こる問題は責任負いません」って
各項目の最後で免責しつこく繰り返してる。
読みようによっては、というかどう読んでも
「申し込んだ画像Tシャツに人気が出たらうちでも売り出すから権利放棄してね♪」
と読めてしまうのも確かなんですがw
あとどこかでも触れられていましたが、
ひこにゃんの権利は彦根市、原作者どっちのもの?裁判結果! - NAVER まとめ
みたいな事態を
避けるためでもあったのではないかという指摘大いに納得しました。
あとからそのシャツで儲けてるんだろうからコピーライツ料よこせ、とか
言われたのでは採算とれなさそうなサービスですしw
実際規約訂正して著作権を作者に戻すことになると、
たとえどんなに気に入っても他人のTシャツは購入できなくなるわけです。
(コピーライツ料を払わなきゃいけなくなるので)
ユニクロが本来狙っていた(自作だけでなく他の人のTシャツも買ってもらって
ほくほく)っていうシステムが総突っ込みで崩れてしまったわけですが、
そのシステムって本来このサービスに興味を持った消費者にとっても
わりと楽しみにしてた内容であるわけで
そういうのを大半が知的財産権の詳細に疎い(私含む)ネット野次馬が
簡単に崩壊させちゃっていいものなのかなあ、という気もするのです。
でも、自作以外で売れそうなTシャツって大体
デザイナーとかイラストレーター、漫画家みたいな
著作権が飯のタネに直結する人たちの作品ばかりでしょうから、
あのような詰めの甘い規約でははなからお話になってなかったのかも。
ともかく腐っても大企業である以上ああいう悪用されそうな前例は
叩かれても仕方ないように思われます。
なんでああなっちゃったんだろうなあ。
うまくやってるオリジナルTシャツ制作会社なんていくつもあるのに。